Iターンの三児の母。
パートから無理なく始めて、
自分らしくキャリアを築く。
2020年入社
デイサービス
下田抄子
「9時〜13時の勤務でもOK!」に
背中を押されて。
「あなたは介護士が向いているわ」、と言ったのは私の母です。岩手県の田舎町、四世代同居家庭の長女として育った私は、母の目から見て「人をさりげなく助けるのがうまい」子どもだったそうです。それを信じ、大学は介護系の学科に進みました。
卒業後は、新卒でデイサービスとケアハウス、特養などを運営する会社に入り、現場仕事をまる4年。結婚し、主人の転勤に同伴するため退職をしましたが、第三子の出産前に一度だけ東京のデイサービスでパートをするなど、介護でまた働きたい!という気持ちは常にありました。
家族で石川に移住をし、落ち着いてから介護の求人を探しました。その中で相河のwebサイトに行き当たり、「パートから正社員になり、今では夜勤もしている」という職員さんの実体験を読んで「私もこうなりたい!」と応募。訊くと、9時から13時までの4時間の勤務でもOKとのことだったので、まずはそこから始めました。今は少し時間を延ばして17時15分まで勤務しています。子どもがもう少し大きくなったら、正社員を目指したいと思っています。
伝わり合った瞬間に、
言葉にならない感動がある。
デイサービスの一日は、ご自宅へのお迎えから始まります。その日の利用者様を車に乗せて施設に戻り、午前中はほとんどの人が施設で入浴。一人暮らしだと、自炊や排泄は自分でできても「お風呂の縁を安全に乗り越える」が最初にできなくなる方が多く、そこをデイサービスに頼ってくださるんです。
その後は昼食とコーヒー、集団体操、その日のレクリエーションと一日が流れ、おやつの時間が過ぎたら15時の第一便でご自宅に帰る方をお送りします。たまに夏祭りや運動会など大きめのイベントも企画します。
私が印象的だったのは、脳梗塞の後遺症で「アー、アー」としか言葉が話せない方の入浴介助をした時のことです。洗う手順に強いこだわりのある方で、私はなかなかそれが覚えられず、何度もご意向に沿えずにいました。ですがある日、ふっとご本人の言いたいことがわかり、「あぁ、髪留めを入れるその桶が欲しいんだ」と取ってあげたところ、すごくいい笑顔で「アー、オー(ありがとう)」と言ってくださって。「通じ合えた」と思える、あれは本当に感動的な瞬間でした。
いつだって、
自分らしいステップアップを。
目標は、実はたくさんあるんです。まずは子育てが落ち着いてきたら正社員を目指すこと。無理のない範囲から、夜勤に入り始めること。ケアマネと社会福祉士の資格を取ること。柔軟に働き方を変えられる相河でなら、きっとできると思っています。それと並行して、日々、より一人ひとりの利用者様の変化に気づけるようにもなっていきたいと思います。デイサービスは通所とはいえ、何年も通ってくださって長いお付き合いになる方もたくさんいます。そういう方の季節ごとの体調変化に、ご家族より先に気づくと本当に感謝してもらえるんです。その「ありがとう」の言葉を糧に、これからも笑顔で明るく自分らしく、キャリアを築きたいですね。